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音の始源を求めて2 佐藤 茂の仕事<内幸町の頃> in the beginning of japanese electroacoustic #2 engineerd works by Shigeru Sato Work

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1.高橋悠治「フォノジェーヌ」(1962)
電子音と12人の奏者による室内楽のための作品。両者は少しずつ重なったり、交代したりしてあらわれるが、確率的な方法により、予想できない結果が重視される。
2.松平頼暁「トランジェント`64」(1964)
6チャンネルの正弦波発振器の電源を投入したときに、真空管が加熱されるまでに生ずる過渡的な発振音や、破損しかけたスピーカーに正弦波クラスターを瞬時にかけた時の過渡音など、いわゆるトランジェントな音を素材にして制作された。
3.柴田南雄「電子音のためのインプロビゼイション」(1968)
物理的に存在しない低調波で構成した音色(基本波に対して1/2、1/3、1/4、……という低調波構成の音)を使うことによって、不自然で不安定な音感覚を表現した作品。
4.黛 敏郎「マルチピアノのためのカンパノロジー」(1968)
現実の鐘の音でなく、ピアノを使い、電子的に作った鐘の音でカンパノロジーを作るという発想からの作品。また、ピアノ音に対して楽器全体の響き音を除去するために、弦の振動を直接電気信号に変換する装置「マルチ・ストリングス・ピックアップ」を開発。ピアノの音を直接変調し、リアルタイムでカンパノロジーを演奏した。
5.湯浅譲二「プロジェクション・エセムプラスティック」(1964)
固定周波数のフィルタでカットされたホワイトノイズを、可変速度テープレコーダーによる音程変化の原理を利用して所定の周波数帯域に移動、周波数変化、時間軸の変化が生ずるため、複雑な計算により作られた。
6.湯浅譲二「ホワイトノイズによる《イコン》」(1967)
オリジナル可変周波数フィルタを使用。この2作品ではホワイトノイズという大きな音の塊から、フィルタという道具を使って音を切り出す2通りの実験を行っている。

こちらから試聴できます。
https://soundcloud.com/oto-no-hajimari/sets/ouoadm0301

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