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音の始源を求めて11 湯浅譲二「未聴の電子音楽」Unnoted Electronic Music

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シンセスの元祖・湯浅譲二がNHK電子音楽スタジオに残した全6曲を収録。日本の立体音響の原点「イコン」をリミックス①プロジェクション・エセンプラスティク(1964)NHKにおいて電子音楽を制作することになった時、西洋の電子音楽の、電子音を積み重ねて音楽を構成するという考え方ではなく、もともと全ての周波数を含むホワイト・ノイズのみを用いて、そこから様々な成分を切り出して音響を構成した。
②ホワイト・ノイズによる「イコン」(1967 )この曲もホワイト・ノイズが素材に用いられているが前曲を発展させて、マルチ・チャンネル方式が採用された。オリジナル版は、五角形に配置されたスピーカの内側に位置する聴衆の周りを、様々な幅(たとえば3つのスピーカを同時に鳴らす等)をもった幾つもの音像が異なった速度で移動する。
③ヴォイセス・カミング(1969) 一体何が人間を規定するのか、を考えると音楽の発生も人間の声の発生も同時にあると思った。言語の発生、つまり私と私以外のものを決める、つまり、私と、それ以外のもの。人間の言葉、言語の三部作
④マイ・ブルー・スカイ(1975)電子音楽作品は既に数多く制作され、いろいろな技法が使われていたなかで、まだ新しい表現が出来ると考えこの作品を制作。正弦波にゲートを掛け、ゲートの周期やゲートの幅、原音の正弦波の周波数等を、それぞれ変化させたときの周期のずれにより誘導されるビート(beat)音を生に使用した表現力が追求されている。
BONUS TRACK
⑤NHKホールの開演ベル(1973)
⑥沖縄海洋博メインパビリオンの音楽(1975 )

試聴はこちらから
https://soundcloud.com/oto-no-hajimari/sets/11-joji-yuasa-unnoted

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